終活という言葉を耳にすると、「片付け」を思い起こす人が多いのではないでしょうか。
実際に、終活で行う内容の中には片付けが入っているので、その考えはあながち間違いではないのですが、終活と片付けでは、その内容や意義に大きな違いがあります。
そんな方々に向けて、終活の内容や意義について、詳しくご紹介したいと思います。
現在、終活について具体的にお考えの方だけではなく、終活なんて自分には早すぎるとお考えの方にも必見の情報が盛りだくさんになっています。
ぜひ、参考にしてみてください。
終活と片付けの違いとは
片付けとは、「散らばっているものをきちんとした状態にする」「乱雑に置かれている物をまとめ整える」という作業のことです。
それに対して、終活とは「人生の終わりに向けて準備する活動」のことで、単なる日常の行為である「片付け」とは大きく意味合いが異なってくるのです。
○終活の目的について
終活を行う目的には、大きく分けて次の2つのようなものがあります。
①死後に遺族に負担をかけないようにするため
どのような状況であれ、親族が亡くなってしまうと、遺された遺族には大きな負担がかかります。
しかし、葬儀の準備、遺言書やエンディングノートの作成をしておくことで、遺された遺族の方の負担を減らしてあげることができます。
②今後の人生をよりよく生きられる
終活を行うことで自分の人生を振り返ったり、自分の意思を確認したりできるようになり、現在の自分を見つめ直せるので、これからの人生をより良く生きることができます。
自分の死を前向きに捉えることもできるようになり、生きているうちに達成したい目標や希望が自然と湧いてくるようになります。
終活を始める時期について
一般的に見て、60~70歳代の方が終活を始める場合が多いようです。
60~70歳代といえば、体力の衰えなどを実感したり、親や親族の死に直面したりする時期なのではないでしょうか。
しかし、終活を始める時期は年齢ではなく、下記のようなタイミングが重要になってきます。
■定年退職したとき
定年退職して仕事を引退すると、自由に使える時間が大幅に増えていくので、これからの人生について考える時間が十分に持てるようになりますし、気力も体力も十分にあるので、終活に前向きに取り組めます。
■健康に不安を感じたとき
終活を行うことで万が一の事態に備えられますし、自分の健康に対して見つめ直すことができるので、終活を機にして健康的な生活を送るように心がけることもできます。
■身近な人が亡くなったとき
家族や友人などの身近な人が亡くなったときには、死が身近なものになるので、自分自身が亡くなった場合についても具体的に考えられるようになります。
■ライフスタイルが変化した
結婚をしたときや子どもができたときなどライフスタイルが変化した際には、責任を持たなければならないことも増えてくるので、終活をはじめるよい機会になります。
終活のやり方について
では、具体的に終活ではどのようなことを行えばよいのでしょうか。
■生前整理をする
あまりにも多くの品々を遺して亡くなってしまった場合、遺族の方々は悲しみのなか、その処分に追われることになるので、生前整理で自分自身の身の辺りの品々を片付けておきましょう。
また、生前整理を行うことで生活空間もすっきりとするので、快適に日々の生活を送ることができるようにもなります。
■エンディングノートをつくる
エンディングノートとは、自分の万が一に備えて、家族や友人に伝えておきたいことや自分の希望などを書き留めておく書面のことで、専用のノートもありますが、普通のノートや手紙などにも書くことができます。
遺言書とは違って法的効力がないので、気軽に書くことができますし、何度でも書き直しすることができます。
■遺言書を書く
財産の配分に関する希望は、法的効力のないエンディングノートに書いても保証されるわけではないので、自分の財産を自分の意思に沿って遺すためには、遺言書を書く必要があります。
遺言書には「自筆証書遺言」「公正証書遺言」「秘密証書遺言」の3つがあり、それぞれに違いがあるので、作成する際には注意が必要です。
■お葬式やお墓の準備
遺族の負担を減らしたい場合や自分らしいお葬式を行いたい場合には、エンディングノートに希望のスタイルを記入しておくか、自分のお葬式を生前予約しておくようにしましょう。
また、お墓の承継者がいない方は墓じまいの準備や、先祖のお墓が遠方にある方は、お墓の引っ越しである改葬を行うことも検討しておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか!?
終活とその方法について、お分かりいただけましたでしょうか。
もしも、終活の方法について分からずにお困りでしたら、ぜひ当店にご相談ください。
豊富な経験と知識を持つ当店のスタッフが、お客様にぴったりの終活の方法をご提案させていただきます。
スタッフ一同、皆様からのお声がけをお待ちしております。